相続登記の義務化に先がけて、相続した土地を国に渡す制度が令和5年4月27日から始まっております。
この記事の投稿からおよそ3か月弱経過していますが、全国でどの程度の申請件数や取扱い件数があったのか、現時点で情報を得ることができません。
おそらく、そう多くはないんだろうと思います。

この制度は、相続登記手続きがなされておらず、かつ放置されて活用されていない土地を国が引き取ることで相続問題の解決と国土利用の活性化を狙ったものと認識していますが、要件が結構厳しくて、利用件数は増えないのではないかと思うのです。

特に重要と思われる要件は以下のとおりです(これ以外にも細かな要件があります)。
①土地であること(建物がある場合は解体する必要あり、費用は相続人もち)
②境界が確定していること
③10年分の管理費の支払い(負担金)があること(約20万円程度)
参考 法務省:相続土地国庫帰属制度の負担金 (moj.go.jp)

その他にも崖地(勾配30度以上等)や墓地、土壌汚染地などはNG、共有持分のみもNGです。

つまり、きれいな土地でないと引取りできませんという制度になっています。

地方の土地ではどうなのかわかりませんが、首都圏近郊の土地では、あまり利用ないのでは?と思ってしまいます。

Follow me!